富士山ホリスティック農学校

2024年春に開校する富士山ホリスティック農学校は、農業を生業とする方ではなく、あくまでも食料自給のための学習・練習そして実践を目指す方々のための農学校です。

食糧と同時に、関連する薬草や、マイクロ自然エネルギーについて学ぶことができます。これはフェーズフリーのリトリート運営において必須と思われる、生活に根付いたカリキュラムとなっています。
*実習農園は日月倶楽部内にあります。

カリキュラムの3本柱

Three Curriculum

【こんな方におススメ】
これから自然農法をチャレンジしたい
いろいろな自然系の農法について知りたい
自分(家族)の食糧自給率を少しでも高めたい
持続可能な農法を身につけたい
自分の価値観や地域に合った自然農法を探したい
自然農法の先駆者・実践者に話を聞きたい
自然農法の仲間を増やしたい
身近な野草で薬を作りたい
リトリートを作りたい、探している

学科とカリキュラム

Department & Curriculum

学科

Department
①自然農学科 *講義配分8
各自然農の総論(学習・実地)

自給率の向上

②マイクロエネルギー学科 *講義配分0.5
エネルギーのBEST MIX

エネルギー自給率向上

③野草薬学科 *講義配分1.5
薬の自給率向上(学習・実地)

地域の野草薬局・薬箱

カリキュラム

Curriculum

週末の講義と実習をセットにして開催いたします。 
*富士山ホリスティック野草薬局の野草薬作りも毎回開催
*1泊3食の滞在プログラムとしての参加(農園体験を含む)とデイリー参加の選択

※各回、富士山麓有機農家シードバンク 鈴木一正さん(シードおじさん)の「たねの講座」、他に「野草薬草講座」がございます
※講師の都合により変更する場合がございます

指定図書:鈴木宣弘著「世界で最初に飢えるのは日本」/桐村里紗著「腸と森の「土」を育てる微生物が健康にする人と環境」/山本竜隆著「リトリート」「自然欠乏症候群」/新田理恵著「薬草手帖」「薬草のちから」/上野明著「静岡県身近な野草」

タイムテーブル

Timetable

土曜日

14:00 チェックイン&ガイダンス

14:30 農園散策(案内)

15:00 講義&実習①(自然農学)

18:00 種採取または関連セミナー

19:30 夕食&懇親会(焚火)

※講師の都合や天候により変更の場合あり

日曜日

6:00 御来光&静養園散策(自由参加)※季節により時間が違います

7:30 朝食

8:30 講義&実習②(自然農学)

12:30 昼食

13:30 講義&実習(野草薬学)(自然ME)

16:30 解散

※講師の都合や天候により変更の場合あり

ご挨拶

Message

本学校は、これから食糧自給率を高めたい、特に〝自分自給率を高めたいという目標や希望を持つ方々を対象に、知識や技術の習得と実践、また人脈の拡大を目的に開講いたします。

日本の食糧自給率が極めて低いことはもちろんのこと、種、肥料などのほとんどが海外に依存しており、国内の循環だけではほぼ持続不可能な農業が主体となっています。種や肥料、農薬などが輸入できなくなった有事においても、自分や家族が必要とする食糧をどのように確保するのか?この生きていくうえで重要な食糧自給の勉強を、今すぐはじめていく必要性を感じています(日本で流通する種の多くがF1:種取りしても、同じ形態が得られず、毎年、種の購入が必要な一代限りの品種であることがとても重要)。

世界的企業も水やエネルギー、食糧に関して「JUST IN TIME:必要な時に必要なものを」から「JUST IN CASE:万が一のために」と大きく方向転換をしています。中国の哲学者、老子の格言に「国民に魚を与えるな、釣り方を教えよ」、キューバの革命家ホセ・マルティは「食料を自給できない人たちは奴隷である」という表現、東京大学大学院の現役教授である鈴木宣弘先生は「世界で最初に飢えるのは日本」と、日本人の6割が餓死するという書籍も発刊されるようになりました。食糧は安全保障の重要な要素なのです。

たとえ自然農法の農家から食糧を納入していても、有事の際には流通停止などが想定されますので、自らの力で、もしくは地域力で自給自足していくしかないと思われます。

本学校のプログラムでは、スマイルベリーファーム富士との共同農園管理のもと、日月倶楽部の敷地内にある〝富士山ホリスティック農園〟を実習現場として、農園管理、農作物の生産など、食糧や農業関連の各分野において第一線で活躍されている講師の方々をお招きして、講義・実習を行います。

従来の農業が持続不可能であるという危うい状況下で、自然農法、自然栽培、オーガニック農園などの中で、自分に適している農法はどれなのか?どのような違いがあるのか?深く勉強できるところは?どこで実際の農法を体験できるのか? ぜひ、さまざまな自然農法の考え方、方法の中から、自分自身や自分が栽培を行う場所に最適な方法を見出していただきたく、私たちと共にその機会を分かち合えたらと願っています。

種の採取と保管、各種持続可能な農法、作物の保存と活かし方、農法体験・施設見学など、実践・体験を中心としたプログラム内容です。遠方からの方のために、ご宿泊による参加もできます。

 食糧危機は遠い先の話ではなく、日々迫っている急を要する課題と認識しています。「リトリート」「エコビレッジ」構築においても自然農の知識は不可欠です。皆さまのご参加をお待ちしています。

富士山ホリスティック農学校
発起人代表 山本竜隆